日本インターネットポイント協議会(JIPC)では、加盟企業同士の連携強化および業界の最新情報の共有を目的として、情報交換会を実施しました。
今回は、アンケート・モニター領域において高い親和性を持つ加盟企業4社にお集まりいただきました。
情報交換会では、各社の近況や今後の方針をはじめ、アンケートコンテンツに対するユーザーの動向や、AIを活用したインタビュー案件のニーズなど、多角的な視点から活発なディスカッションが行われました。
参加企業
お写真左から
- 株式会社エクスクリエ:秋山さん
- 合同会社DMM.com:笠巻さん
- 株式会社PTX:尾上さん
- 株式会社メタサイト:松浦さん
にご参加いただきました。
各社自己紹介
まずは各社の事業概要や、アンケートコンテンツとの関わりについてご紹介いただきました。
- エクスクリエ(秋山さん)
元々はD&Mという会社にいまして、D&Mとドゥ・ハウスが合併して誕生したのがエクスクリエです。私はアフィリエイト広告の事業責任者を務めており、グループ会社のメタサイトのアンケート配信機能を活用して各メディアさんにアフィリエイト広告アンケートを配信しています。 - DMM.com(笠巻さん)
DMMでは動画や書籍をはじめ60以上の事業を展開しており、私はDMMポイントクラブの事業企画・サービス企画をしています。スキマ時間でポイントを貯められるような機能を充実させており、貯まったポイントをDMM内の各種サービスで利用していただけるよう取り組んでいます。 - PTX(尾上さん)
ポイントアプリ「Powl(ポール)」は歩いて貯まるなどポイントコンテンツを掲載しており、750万人の会員様に利用していただいています。私はPowlの第二創業期から当社にジョインしており、今年で10年目になりまして、Powlのプロダクト、プロモーション関連を統括しています。 - メタサイト(松浦さん)
メタサイトでは、グループ会社であるクロスマーケティングのクライアント向けアンケート調査を行っています。私はパネル事業を担当しており、提携メディアのユーザー様へのアンケート配信をはじめ、エクスクリエのアンケートアドの配信などを手掛けています。
各社直近のトピックスや今後の方針
続いて、市場環境の変化や自社サービスにおける最新の注力ポイントについて意見を交わしました。
- エクスクリエ(秋山さん)
広告を単に出し続けるだけではユーザーには響かず広告利用に至らないため、クイズ形式や比較記事形式のアンケートにするなど見せ方を工夫して、ユーザーが楽しみながら広告を利用してもらえるような仕組みを追求しています。 - DMM.com(笠巻さん)
サイト内送客によるポイ活サービスの認知獲得を進めていますが、課題は『新規ユーザーの継続利用(定着率)』にあります。一度訪れたユーザーが継続して使い続けてくれるような仕組みや導線づくりに注力しています。 - PTX(尾上さん)
ポイントサイト市場はレッドオーシャン化が進んでおり、ユーザーから選ばれ続けるための独自性が必要です。『歩く』『アンケート』といった日常的なポイント獲得アクションを軸に、サービスの拡充と定着化を図っています。 - メタサイト(松浦さん)
アンケートを単なる作業ではなく『コンテンツとしての魅力』のあるものにしていきたいと考えています。ユーザーが回答しやすい環境づくりを進めるとともに、特に10代〜20代の若年層ユーザーの回答数をいかに増やしていくかが今後のテーマです。
各社のアンケート配信の現状とニーズ

アンケートコンテンツの活用状況や、利用ユーザーの属性・回答傾向について、代理店・メディアそれぞれの視点からディスカッションを行いました。
- エクスクリエ(秋山さん)
ユーザー属性に合わせたパーソナライズ配信を実施しています。不動産投資・売却や自動車査定など、ユーザーにとって実利の大きい広告が好まれる傾向です。一般消費者向け広告だけでなく、法人向け広告も出せるとありがたいです。
- DMM.com(笠巻さん)
ユーザー一人当たりのアンケート回答数は「月1回のみ」と「月50回以上」のようにライト層とヘビー層で二極化しています。習慣化しやすい短時間案件や高単価のアンケートを配信してもらえるとありがたいです。
- PTX(尾上さん)
長めのアンケートに回答している途中でアンケート対象者にマッチせずポイントがもらえないようなアンケートはユーザー体験を損ねるため、短いアンケートで何段階かに分けてポイントを付与できるような設問設計ができると良いと思います。
- メタサイト(松浦さん)
メディアごとにユーザー特性が異なるため、メディアのユーザーに合わせたアンケートの配信・マッチングを強化していきたいです。当社としては、若いユーザーのアンケートを集められるとありがたいです。
質疑応答:AIインタビュー・高単価案件の可能性
メタサイト松浦さんより「AIと対話しながらアンケート回答する高単価のインタビュー案件」のニーズについて質問が投げかけられました。
- エクスクリエ(秋山さん)
AI×アンケート(チャットボット形式)は非常に有望で、リアルタイムでの会話生成や収集データの利活用など可能性を感じます。アンケートの設問作成自体をAIに任せるアプローチも含め、今後の進展に注目したいです。 - DMM.com(笠巻さん)
ユーザーからのニーズは非常に高いと感じます。あらかじめ『この時間に回答する』といったスケジュール枠を押さえられる予約機能などがあると、ユーザーも計画的に参加しやすく、スキマ時間で貯めたいユーザーとの相性も良いと思います。 - PTX(尾上さん)
対人ではなくAI相手だからこそ、気を遣わずに本音を話しやすいというメリットがあり、非常に良い取り組みだと思います。口頭での会話型アンケートだと電車内では回答しづらいので、あとから回答できる機能などがあるとより参加されやすそうです。 - メタサイト(松浦さん)
AIインタビューを活用したアンケートは対人インタビューアンケートに比べると人件費等のコストもかからずニーズがあります。AIインタビューをはじめ、ユーザーにとってより付加価値が高く回答しやすいアンケート配信の仕組みづくりを推進していきます。
まとめ
今回の情報交換会では、アンケートコンテンツを単なるポイント獲得手段として留めるのではなく、いかにユーザーの「体験」や「楽しみ」に昇華させるか、ポイントサイト等メディアの特性に応じたパーソナライズや新技術(AI)の導入といった未来への展望について深い議論が行われました。
JIPCでは今後も、加盟企業間の情報共有・コラボレーションを促進し、インターネットポイント業界の健全な発展とユーザー満足度の向上を目指してまいります。
