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JIPC加盟各社 紹介 第12回 ジー・プラン株式会社

普段利用しているポイントサイトをどんな企業が運営しているのか、気になったことはありませんか? 会社概要や沿革を読むだけでは分からないことも多いはず。そこで、JIPCに加盟している企業を順次訪問、ポイントサービス事業を統括する責任者にスポットを当てながら、他社にない取り組みや強み、社風など、企業の素顔の一端を照らし出してみました。

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品川再開発地区の一画に建つ地上23階建てのオフィスビル。私たちが訪ねたのは、提携先160社のポイントと交換できる中間ポイント「Gポイント」を運営するジー・プラン株式会社。2017年1月に代表取締役社長に就任した鴨川 比呂志さんに、今後の展開などについてお話しを聞きました。

<ジー・プランが提供するポイントサイト>

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Gポイントは、提携先160社のポイントと交換できる中間ポイント。航空マイレージや各種ポイント、電子マネー、ギフト券など好きなポイントに交換することができる。

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【鴨川 比呂志さんプロフィール】

ジー・プラン株式会社

代表取締役社長

鴨川 比呂志さん

1963年福岡県生まれ。九州大学法学部卒業後、1987年に国際電信電話株式会社(KDD/現・KDDI)入社。国際電話のオペレーター業務に従事した後、福岡支店に転勤、法人営業を担当。1年半勤務した後、ドイツ・デュッセルドルフ駐在事務所に転勤。2年間勤務した後、本社勤務となり国際海底ケーブルの企画を始め、様々な部署で経験を積む。2017年1月、KDDIがジー・プラン株式会社の親会社であるBIGLOBEを買収したことを受けて、2017年1月、ジー・プラン株式会社の代表取締役社長に就任。

【ジー・プラン株式会社概要】

ジー・プラン株式会社

2001年設立

資本金:2億9600万円(資本準備金4億4500万円)

代表取締役社長:鴨川 比呂志

従業員数:約80名

日本最大級のポイント活用総合サイト「Gポイント」の運営

会員数:364万人

ポイント発行残高:13億7262万4275ポイント(2017年3月31日現在)

ジー・プラン

http://www.gpoint.co.jp/company/

――皆さんに他社にない御社ならではの強みはなんですか? とお聞きしていますが、御社の場合、傍から見ている限り、やはりポイント交換業務の老舗であるというところに強みがあるように思います。

鴨川 もちろん、弊社が展開しているポイントサイトで「Gポイント」を貯めて使っていただくということを主力事業にはしていますが、他社さんと違うのはポイント交換というものを前面に押し出していることです。現在、約160社のポイントと交換可能なので、ほぼあらゆるポイントを網羅していると言えます。

――交換できないポイントはないと言っても過言じゃありませんね。

鴨川 このGポイントを仲介としたポイントの交換業務が弊社の強みのひとつ。もうひとつ、我々は「ポイントコンセント」と名付けていますが、企業間で相互ポイント交換の仕組みを作りたいというような場合、間に入ってソリューションを提供するという業務も展開しています。

――興味深いですね。詳しく聞かせてください。

鴨川 たとえば、A社がB社と相互にポイント交換の仕組みを作りたいといった場合、私どものGポイントを介在させてしまうと、A社が発行したポイントがライバル会社であるC社で使われてしまうということが起こります。そうならないようにGポイントを介在させず、A社とB社の仲を取り持ち、相互ポイント交換のシステムを構築するというものです。ある意味、ニュートラルな立場で企業同士を結びつけることができる。そうしたことができるのも、時間をかけて築いてきた160社の企業とのコネクションがあるからです。こうしたソリューションを持っていることも弊社の強みだと思っています。

――なるほど。鴨川さんご自身は2017年1月に、KDDIから孫会社にあたるジー・プランの代表取締役社長に就任されました。色々と計画されていることがあるかと思いますが、なかでも今後、力を注いで取り組んでいきたいと考えていることは何でしょう?

鴨川 弊社には2001年の会社設立以来、築いてきた大きなアセットがあるわけです。364万人の会員様もそうです。そうしたアセットを今後どうマネタイズしていくか? ここが一番重要だと考えています。弊社はベンチャーですが、スタートアップではありません。スタートアップならアイデアと熱意で勝負できるかもしれません。もちろん弊社も熱意に満ちていますが、スタートアップとは異なる視点でアセットを活用していく方法を編み出していかなければいけない。そう考えています。

――なるほど。今後は鴨川さんのカラーが色濃くなっていくのかもしれませんね。ところで、そんな鴨川さんから見て、JIPCに参加することで御社が得ているメリットがあるとすれば、それはどのようなものだとお考えですか?

鴨川 個人的な意見になりますが、2つあります。ひとつは人脈。普段なかなかお会いできないような方々と交流を持てるのは大きいと思っています。もうひとつはとても勉強になること。たとえば、法的な問題を教えていただくということがあります。この2点については、とてもありがたいと思っています。

――わかりました。では、社長就任以来、鴨川さんが肌身でお感じになったジー・プランの社風とはどんなものですか?

鴨川 じつはKDDI時代に2年ほど、ベンチャー企業に出向していたことがあります。そこはホスティング会社、いわゆるレンタルサーバーなどを提供する会社でした。ファウンダーが机一つから始めコツコツ積み上げてきたような会社で、もちろん株主はその人一人だけ。ビジネスモデルはすべてその株主兼社長が決定し、社員たちも皆、この社長と一緒に働きたいと熱望して入社した人たちばかり。個人と個人の繋がりが非常に強かったわけです。私が出向した時、その会社の社員数が50名ほど。ジー・プランの社員数が約70名なので、ほぼ同じ規模。そういうわけで、ジー・プランも似たような社風なのではと想像していましたが、入ってみると、これが全く違いました。規模としてはベンチャーかもしれませんが、イメージは小さな大企業。落ち着いていて、コンセプトがハッキリしている。そんな印象を持ちました。

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インタビュー時の鴨川さん。お客様を第一に考えたジー・プランの成長戦略をお話いただきました。

――そんな社員の皆さんからは、鴨川社長はどんな人物だと見られているんでしょう?

鴨川 どうでしょう? BIGLOBEの役員も兼ねているので、あまり席にいないなと思われているかもしれませんね(笑)。いずれにしろ、社長に就任してからまだ日が浅いので、良くも悪くもこれからだと思います。一度、全社員の面談を行いましたが、今後面談を繰り返していくうちに相互に理解が深まっていくんじゃないでしょうか。

――全社員の面談を行っているんですか?

鴨川 これはKDDI時代にも行っていたことですが、弊社でも半期に2回程度、年に3~4回ぐらい全社員の面談を行うつもりです。

――主にどのような目的をもって面談を行っているんでしょう?

鴨川 畑の違うところから、いきなり社長に就任したわけなので、兎にも角にも相互理解を深めていく必要があると思ったからです。初回は自己紹介から。2回、3回と回数を重ねていくうちに、「普段会議では言えないけれど、業務に関してこんなことを考えています。これについて社長はどう思いますか?」といった話をしてくれるケースが増えていくんですね。まあ、昔なら酒の席で深めていたコミュニケーションなのでしょうが、今のご時世、そうした交歓を好ましくないとする風潮がありますからね。仕方なくそうした面談を始めることにしたわけです。

――社員の皆さんに対して、非常に丁寧に接せられるんですね。ちょっと驚きました。そんな鴨川さんですが、ご自身は自分をどんなキャラクターの持ち主だと自覚されていますか?

鴨川 楽天家ですね。どうにかなるだろう――いつもそう思っています(笑)。上にいる人間の目には、それがアバウトに見えるらしく、よく心配されたり怒られたりします。

――そうなんですか?

鴨川 仕事は1勝9敗なら御の字。私はそう思っています。私自身そうですから。KDDIでは長年企画畑で仕事をしてきましたが、たくさん失敗しました。今の私があるのは1勝があるからだと思っています。

――1勝を見るから楽天家なのですね。9敗の方を見てしまうと悲観的にならざるを得ませんね。

鴨川 人間は神様ではないので、連戦連勝などということはありえない。大事なのは9敗の規模をいかに小さくするか、責任者としてはこれに尽きると思っています。成功者だと持て囃されている経営者の方々もそうだと思いますよ。看板となる商売を前面に押し出しているから大成功に見えるけれど、それがその人の1勝なわけでしょう。裏には9敗の負けがあって当然なのです。もし、9敗の方に目が行ってしまったら何もできなくなると思います。それは面白くないでしょう?

――たとえば、社員の誰かが新企画を提案してきたような場合、鴨川さんとしてはそれを比較的寛大に受け止めるということなのでしょうか?

鴨川 餅は餅屋なので、ポイント事業に長く携わってきた人間が立てた企画の方が、そうでない人間より成功する確率は高いと思います。もちろん、そこに経営者としての判断は加えますよ。事業内容ではなく、そんなに資金を拠出して良いのかとか、今やるべきことなのかとか。¥

――社員の皆さんは心強いかもしれませんね。

鴨川 それは一概に言えませんね。当然ですが、結果には責任を取っていただきますので。社長命令で実施した企画が失敗したら社長が悪いで済みますが、自分でやりたいと言い出した企画の結果責任は、人のせいにはできません。むしろ、後者の方が厳しいかもしれませんよ。

――確かにそうですね。では、ここで鴨川さんのプライベートについても、少しお話しを聞かせてください。現在、プライベートで最も時間を費やしていることはなんでしょう?

鴨川 なんでしょうね? 長いことゴルフをしていたんですが、今は諸事情があってお休みしています。それ以前はずっとバレーボールをしていました。

――体を動かすことがお好きなんですね?

鴨川 バレーボール歴は長かったですね。社会人になっても続けていましたから。それが体力的に難しくなってゴルフに移行し、現在はゴルフに変わるようなスポーツを探しているところです。後はクルマが好きですね。一泊で新潟の温泉に入りに行ったりとか、よく遠出もします。

――アクティブですね。ちなみに、どんなクルマに乗っているんですか?

鴨川 欧州車です。KDDI時代にドイツに駐在していたことがあるのでその影響でしょう。とはいえ、乗っているのはドイツ車ではなく、スウェーデン車のボルボですが。クルマ以外ですと、コーヒーにもハマっています。西永福で親友がコーヒー豆の販売をしているので、彼の店に立ち寄ったり、豆を送ってもらったりしています。

――ご自宅で豆を粉に挽いて、という楽しみ方ですね。

鴨川 平日は時間に余裕がないので休日の朝ですね。挽きたてのコーヒー豆の香りを嗅ぐのが至福の時。「ああ、今日は休日だ」としみじみ思います(笑)。自分にとってそれが最高に贅沢な時間です。

――なるほど。カルチャー方面のご興味はいかがでしょう? 最近、気になった本や映画、音楽などありましたか?

鴨川 ヨーロッパにかぶれているわけではないんですが、私はフランス映画が好きでして。繰り返し観てしまうのが、2011年に公開された「最強のふたり」というフランス映画です。実話を元にした作品で、車椅子で暮らしている大富豪と、彼にサーバントとして雇われた黒人青年との人間模様がいいんですね。劇場に何度も足を運びましたね。

――興味を惹かれます。観たくなりますね。

鴨川 後はカルチャー系と言えるか分かりませんが、取引先のお客様と会食などに行った際、必ず盛りあがるのが80年代の洋楽とプロレスの話。私はこの2つが非常に好きで、知識量ではほぼ負けたことがありません(笑)。80年代の洋楽は、まさに綺羅星のごとく良い曲が量産された時代。マイケル・ジャクソンもそうですし、マドンナもシンディ・ローパーもそうです。それから男性が一時期必ずハマるのがプロレス。

――プロレスは意外でした(笑)

鴨川 日本のプロレスも好きなんですが、いわゆるアメリカン・プロレスが大好きなんですね。今のWWEになる前のNWAの時代なんか堪りませんね。80年代洋楽とプロレスについては純粋に好きなわけですが、会食の席ではトークでお客様を飽きさせない絶対の自信があります。実際、それで取引が纏まったことも数件では済みません(笑)。

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若い世代が多く、明るい雰囲気の社内の様子。

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BIGLOBEと共用している会議室の様子。会議室名に空の名前がついている。

――では、あと二つ質問させてください。まず、仕事における直近の課題と将来の展望について。

鴨川 これまで築き、培ってきた経営資源がジー・プランにはあります。ここを今一度、私なりの視点で見直してみたいと思っています。何かしらの改善点はあるはずですから。まずは経営資源を確固たるものにする。成長はその後にあると見ています。それが取り組むべき直近の課題になるでしょうか。

――将来の展望については?

鴨川 ポイントサイトやポイント交換といったポイント事業に関して、弊社は老舗企業と位置づけられるわけですから、こうした経済圏でなくてはならない存在になっていたいですね。表だって目立つ必要はありません。裏で構いません。しかし、それがなければ経済圏全体が立ちゆかなくなるほど重要な存在。そんな会社になることが目標です。

――最後に、個人的に5年後、10年後にはどんな人間になっていたいですか?

鴨川 好きなモノに囲まれて生活しているような人間になっていたいですね。ストレスのない世界で生きていたい――ほら、やっぱり答えがアバウトでしょう(笑)。世の中にはストレスを積極的に楽しむ人もいますが、私はない方が良いですね(笑)。

――本日はお忙しいところありがとうございました。