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第1回 株式会社セレス(JIPC加盟各社 紹介)

普段利用しているポイントサイトをどんな企業が運営しているのか、気になったことはありませんか? 会社概要や沿革を読むだけでは分からないことも多いはず。そこで、JIPCに加盟している企業を順次訪問、ポイントサービス事業を統括する責任者にスポットを当てながら、他社にない取り組みや強み、社風など、企業の素顔の一端を照らし出してみました。

JIPC加盟各社紹介

第1回 株式会社セレス

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東京都港区南青山。国道246号線沿いの瀟洒な建物の4階に、株式会社セレスの本社はありました。今回、取材に応じてくれたのは、ポイントメディア事業を統括するメディア部長の志賀勇佑さん。彼のハンドリングが同社ポイントサイトの方向性を決定づけていることは確かでしょう。はたして、志賀さんとはどんな価値観の持ち主なのか? はたまた、志賀さんの眼からみたセレスの強みとは何か? お話を聞きました。

<セレスが提供するポイントサイト>

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累計500万人が利用している国内最大級のポイントサイト。

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業界内でも最高水準のポイント還元率を提供する。

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ネットショッピングでコインが貯まりやすく、女性に人気。

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【志賀勇佑さんプロフィール】

株式会社セレス

メディア部長

志賀勇佑さん

1987年生まれ。2010年 早稲田大学文学部卒。同年 広告代理店に入社するもすぐに退社。同年 株式会社セレス入社。求人広告事業にて経験を積み、2012年よりメディア本部マーケティンググループに所属。現在はメディア部長として、ポイントメディア事業全体を統括。趣味はミニ四駆とレゴ。

 

【株式会社セレス概要】

株式会社セレス

2005年1月28日設立

資本金:3億4221万円(2016年9月末時点)

代表取締役社長:都木 聡

事業内容:スマートフォンメディア事業

2014年10月 東証マザーズ上場

2016年12月 東証第一部上場

https://ceres-inc.jp/

 

――現在、メディア部長というポジションに就かれていますが、部長というと管理職。やはり人に対するマネジメントが仕事の中心になりますか?

志賀 じつは、褒められたことではないのですが、人に対するマネジメントはあまりしていなくて、今はもっぱら対外折衝が仕事の中心ですね。たとえば、「インフィード広告」や「動画広告」といった手法を取り入れた新しいディスプレイ広告が、ここ1~2年で飛躍的な成長を見せていますが、ネット広告の世界にこうしたマーケットが新規に開発されると、売上げの大部分をアフィリエイト広告に頼っている我々ポイントサイト事業者は、そちらにシェアを奪われることになります。広告主の予算には上限がありますからね。この業界はマーケットの移り変わりの速さが魅力だと思いますが、同時に脅威でもあって、時代に順応できないサービスが廃れていくことは我々もユーザーも広告主も共通の認識だと思います。そこで、時流に遅れをとらないよう外部と意見交換しながら必要な情報をキャッチアップして、自社媒体にどう取り込むかを検証したうえで、方針を決めていくようなことをやっています。そんな具合に現場の仕事ばかりしていて、管理職らしい仕事はあまりしていません。一般にイメージされる部長職とは、かなりかけ離れているかもしれませんね。

 

――後ろで指揮するというより、先頭に立って働いている印象ですね。ちなみに、部長職に就かれてから特に意識して取り組んできたことはありますか?

志賀 「部長職を意識して取り組んできたこと」は特にありません。もっとも、ポジションとは関係なく、入社以来ずっと自分に課してきたミッションならあります。「会社利益最大化の観点で最善・最短の選択を常にすること」です。これはいつも心がけるようにしています。

 

――最善・最短の選択を“常に”ですか。アグレッシブですね。

志賀 その分、失敗も多いです。弊社には現在88人の従業員がいますが、入社時から数えたら、たぶん僕が一番失敗してきたんじゃないかと思います。

 

――それだけいろいろトライしてきたとも言えそうですが。それにしても、トライ&エラーが続いたりすると、精神的にしんどくなったりしませんか?

志賀 実は社会人になってから、仕事でしんどいと思ったことが一度もないんです。体力的にしんどい、というのはもちろんありますが。月曜の朝、もし会社に行きたくないなんて気持ちが芽生えたら、即刻辞表を出そうと決めているくらいです。本来的にポジティブなんだと思います。

 

――失敗したからといって気持ちが落ち込んだりすることもあまりない?

志賀 ほとんどありません。落ち込まないなんて言うと、反省してないみたいに聞こえますが(笑)。基本的に失敗は気にしません。ビジネスですから、リスクがあっても投資してチャレンジしなければならない局面があるのは当たり前だと思っています。とはいえ、さすがに損失の規模が大きい時は、ひたすら謝りますけど(笑)。

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仕事への情熱を語るインタビュー時の志賀さん。

 

――なるほど。では、そんな志賀さんからみて、同業他社にはないセレスの強みとは何だと思いますか?

志賀 ひとつは、会員数の多いポイントサイトを3件所有していることです。3件のうち弊社が自社で制作し当初より運営していたのが「モッピー」です。他の2件、「モバトク」と「お財布.COM」は、買収によって他社から譲り受けた事業なんですね。現在、3件合わせると累計会員数は1,000万人に達します。マーケットシェアが拡大したことはもちろん、経済規模が大きくなったことで交渉力も随分上がったように思います。

 

――交渉力が上がったというのは? 具体的にはどういう局面においてですか?

志賀 広告代理店や広告主との交渉においてです。広告の単価は一律ではありません。たとえば、A社、B社と2つのポイントサイト事業者で、広告の単価が違うことは珍しくありません。ただし、A社がB社を買収すれば、広告の単価は高い方に揃える交渉がしやすくなります。経済条件が上がれば収益も上がります。これは買収がもたらしたメリットですし、弊社の強みだと思います。

 

――よく分かりました。他にも強みに感じていることはありますか?

志賀 そうですね。あとはデザイナーのリソースが潤沢なことですかね。他社さんのお話などを聞くと、弊社はデザイナーの人員が贅沢なのではないかと思います。どこの会社もコンテンツを作ってリリースするところまでは行っていますが、わりと後回しにされがちなのがその先。リリースしたことをユーザーに報せる作業です。弊社ではその都度、すぐにアニメーションを製作して広告を出すことができます。サイトの見せ方にしても、細かな変更を頻繁に行っていますけれど、その際もデザイナーが率先してPDCAに合わせて作業をしてくれています。こうしたこともデザイナーのリソースが潤沢だからできることだと思います。

 

――サイトの見せ方を頻繁に調整するのは何のためですか?

志賀 ユーザーにストレスなく利用していただくため。それから更新感を与えるためです。ポイントサイトにとって、サイトが更新されていると印象づけることは、とても大事なことです。ところが、更新感は見た目が変わらないと、なかなか実感できないものなんですね。現状、見た目を頻繁に変えることができているということは、それだけデザイナーのリソースが潤沢なのかなと思います。

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デザイン意識が高いセレスのフロアには、随所におしゃれな雰囲気が漂う

 

――なるほど。そのように他社にない強みをお持ちのセレスも、創業から12年を数えます。代表である都木(たかぎ)社長のパーソナリティも関わってくるかと思いますが、志賀さんから見て、セレスの社風をひと言で表すなら?

志賀 「合理主義」の会社だと思っています。当たり前のことですが、まずは会社の利益になる方を選択する――そんな具合に意志決定がとにかくシンプルです。なので、社内には派閥争いも主導権争いもありません。社外に目を向けても、あらゆる商取引には縄張り意識みたいなものが蔓延していたりしますが、セレスでは、それに振り回されて判断が複雑になるようなこともありません。

 

――風通しがよさそうですね。

志賀 もうひとつ付け加えるなら、体育会系ではなく文化系(笑)。要するに社員一同、精神論で仕事をしてないということです。代表の都木は野村證券の営業出身なので、弊社もがむしゃらに営業するようなイメージを持たれることがありますが、全然そうではありませんね。当然のように皆、仕事はとことん頑張りますけど、頑張ることが目的ではないということも分かっています。合理的な選択をして、最善の方法をとろう。そんな意識が共有され、根付いているように思います。

 

――そこは志賀さん個人のポリシーとも重なりますね。そんな志賀さんは、部下の方たちからどんな人間に見られていると思いますか?

志賀 優しくて物わかりのいい上司(笑)。実際のところはよく分からないですね。自分では、かなりせっかちな方だと思っています。

 

――成功者には、せっかちな人が多いと聞いたことがあります。

志賀 どうですかね。諦めるのも早い方ですから(笑)

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社内の様子。若い世代の社員が多く、活気がある。

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社内にはカフェ風の休憩スペースがあり、仕事の合間の気分転換には最適。

 

――では、仕事に関して将来の展望をお聞かせください。

志賀 これはJIPCが目的のひとつにしていることでしょうし、業界内のどの会社も課題に掲げていることだと思いますが、ポイントサイトおよび、そのサービスに対する認知度の向上。これに繋がる改善行動には何としても取り組んでいかなければならないと考えています。業界全体でみれば、ポイントサイトを利用しているユーザーさんの数は相当多いはずなんですが、それでも一般的な認知度は低いまま。しかも、ポイントサイトに対して「怪しい」とか「ちょっとグレーな感じがするよね」みたいな意見がネット上に散見されるのも事実。こうしたところを解決したいと思っています。普通に便利なものですから。

 

――確かに認知度の向上は業界内でよく耳にする課題ですね。

志賀 それからポイント使用の利便性についても向上させたいと考えています。現在、Tカードやポンタに代表されるポイントカードが、もの凄い勢いで普及していっていますが、とはいえ、カードを所持していなければ、ポイントを貯めることも使うこともできません。対して、我々のポイントサイトはインターネットにさえ繋がっていれば、スマートフォンからアクセスできてポイントを貯めたり使ったりすることができます。こうしたポイント使用の利便性を将来はさらに向上させたいし、そのために操作スピードのプロセスを上げていくようなことができたらといいなと考えています。

 

――なるほど。個人的な将来展望についてはどうでしょう? たとえば、10年後どんな人間になっていたいですか?

志賀 お金持ちになっていたい……ちょっと夢がなさすぎますかね(笑)。いずれにしろ、事業プレイヤーでいることが好きなので、管理職らしい管理職になることは今後もないでしょう。ポイントサイトというのは、ユーザーと広告主の間に立つような事業ですけれど、こうした事業は掛け合わせ次第で、いくらでも新しいことができると考えています。移り変わるユーザーと広告主のニーズに応え続けられるように、手段や形を変えてメディア事業を成長させていきたいと思っています。

 

――会社にも志賀さん個人にも期待しています。本日はどうもありがとうございました。