MESSAGE

第2回 ライフティ株式会社(JIPC加盟各社 紹介)

普段利用しているポイントサイトをどんな企業が運営しているのか、気になったことはありませんか? 会社概要や沿革を読むだけでは分からないことも多いはず。そこで、JIPCに加盟している企業を順次訪問、ポイントサービス事業を統括する責任者にスポットを当てながら、他社にない取り組みや強み、社風など、企業の素顔の一端を照らし出してみました。

DSCF0960 色調整

【第2回 ライフティ株式会社】

新宿区歌舞伎町。繁華街の喧噪からは、やや距離をおくオフィスビルの5階に本社を構えるライフティ株式会社。貸金と信販が本業という同社が、どういう経緯でポイントサービス事業を導入したのか? かなりユニークに見えるこの取り組みについて、代表取締役の馬場 智さんが直々に、語ってくれました。はたして、その狙いとは?

<ライフティが提供するポイントサイト>

logo

ライフティキャッシングサービスを利用すると、借り入れ・返済でポイントがたまり、さらにゲームや商品購入などでもポイントがたまる。

ライフティ社長様 トリミング

【馬場智さんプロフィール】

ライフティ株式会社

代表取締役

馬場 智さん

2014年6月、 ライフティ株式会社(当時の社名はゼィープラス株式会社)の代表取締役に就任。趣味はサッカー観戦。Jリーグ発足初年度からの「浦和レッズ」ファン。

【ライフティ株式会社 概要】

ライフティ株式会社

1991年6月設立

資本金:1億5000万円

代表取締役:馬場 智

事業内容:貸金事業 信販事業

http://www.ryfety.com/

 

――プロフィールによると2014年の6月に代表取締役に就任されていますね。

馬場 就任することが決まったのは、2014年5月でした。なので、実際に就任するまであまり間がありませんでしたね。それから就任の翌月となる2014年7月7日に社号をそれまでの「ゼィープラス株式会社」から「ライフティ株式会社」に変更しています。

 

――現在「ライフティポイント」というポイントサービスを運営されていますが、これはいつ頃スタートしたものなのですか?

馬場 2015年3月からになります。

 

――御社の本業は貸金事業と信販事業ですが、金融業を本業とされる企業がポイントサービスを展開されるというのは、かなりユニークな取り組みに見えます。どういう狙いでポイントサービス事業を立ち上げられたのですか?

馬場 とにかく、なにか変わったことがしたかったんですね(笑)。貸金業界は現在、大手3社がほぼ独占している状態です。どうやったら大手に対抗できるか。とはいえ、料率(金利)を下げるのは難しい。大手も現在の料率(金利)でようやくビジネスが成り立っているのが実情ですから。

 

――確かに、料率(金利)に手を付けるのは簡単ではありませんね。

馬場 それでも何かしらの手を打って大手とは差別化したかったし、しなければならないと思っていました。そこで思いついたのが、ポイントサービスだったわけです。

 

――ポイントサービスというビジネスモデルがあったことは、以前からご存知だったのですか?

馬場 当時は詳しく知りませんでした。ただ、クライアントとしてポイントサイトに広告を出稿したことがあって、頭の片隅には引っかかっていました。そんな折にJIPCにも加盟しているポイントサイトの関係者を、たまたま紹介してもらえる機会に恵まれまして、そこで詳しく話を聞くことができました。それで弊社もやってみようということになったんです。弊社は本業である貸金業もウェブが中心なんですね。集客もウェブ中心なら、キャッシングカードの申し込みもウェブが基本。セブン銀行と提携しているので、ユーザーは弊社のキャッシングカードを使って、全国のセブン銀行で現金を出し入れする。そういう仕組みです。

 

――ウェブが主戦場ということなら、ポイントサービスとの親和性は高そうですね。

馬場 ポイントサービスを活用して、ユーザーに関心をもってもらうことができれば、次に繋がるのではないかと思っています。実際、大手貸金業者と比べても金利は変わらないし、対応も遜色ない。ユーザーにしてみたらライフティもアコムもプロミスも一緒。なにが違うの? ということになるでしょう。そのなかでライフティは“ポイントが付く”ということが、強みにできるのではないかと考えました。

DSCF0891 トリミング

仕事への想いを熱く語る馬場社長。

――「ライフティポイント」を立ち上げて、間もなく2年(2016年末時点)になろうとしていますが、現在、登録会員数はどのぐらいになるのでしょう?

馬場 本登録の会員数は、5000人ぐらい。まだまだ弱小ですね。

 

――その人数は貸金を利用されているユーザーの何割に当たりますか? 10%ぐらいですか?

馬場 いえ、50%ぐらいになると思います。

 

――それはかなりの高率ですね。

馬場 最初の申し込み段階でポイントサイト利用が必須になっているからかもしれません。その後、本登録に切り替えるにあたり、50%のユーザーが継続利用してくださっているということになります。いずれにしろ、我々にとってポイントサービスは収益することが目的ではありません。重要なのはあくまでユーザーに関心をもってもらうことです。

 

――なるほど。そのように代表に就任されて以後、ポイントサービスの展開も含め、これまで様々な案件に対処してこられたと思いますが、ご自身の実感として、どの方面に最も注力されたと思いますか?

馬場 現在、貸金と信販の両事業を展開していますが、この両者、じつは似て非なるものなのです。信販に関しては、携帯電話が割賦販売になった頃から、消費者の間で抵抗感がほぼなくなりました。クルマでもパソコンでもローンを組むのが今や当たり前になっています。一方の貸金には、「困っている時に必要なもの」というイメージが未だについて回ります。この両極に対して、もうひとつの極となりそうなのが、ポイントサービスではないかと思っています。なぜなら、ポイントも金融のひとつと捉えられるからです。だから、この3つをからめて新しいビジネスモデルを構築したいと、ずっと考えてきました。信販についてはまだポイントと上手くからませることができていませんが、この考え方に基づくアクションに力を注いできたと自負しています。

img_stamp-02img_stamp-20img_stamp-25img_stamp-42

「ライフティP」のキャラクター、たっちぃくん。じつは、お金の妖精なのだとか。LINEスタンプとしても登場!

 

――そんな馬場さんは、従業員の方々からどのような人物だと見られていると思いますか?

馬場 「厳しい」と感じている社員は、たぶんいないと思いますが…、それよりもきっと、「うるさい」とか「細かい」とか、そんな風に思われているんじゃないでしょうか(笑)。

 

――社風にもそんな馬場さんのキャラクターが色濃く反映されていると思います。ライフティとはどんな社風の会社ですか?

馬場 会社を良くするための意見を述べるのに、年齢も役職も、関係ないというのが私の考えです。その意味では、社員との距離は近いと思っています。意見があるならどんどん発言したらいい。こちらも違う時は違うと言うし、判断しなければならない時は判断します。自由闊達に意見が述べられるのが、弊社の社風ではないでしょうか。

 

――そうした社員との距離の近さが、「うるさい」とか「細かい」といった自己分析に繋がっているのかもしれませんね。では、直近の課題と将来の展望についてお聞かせください。

馬場 社名の「ライフティ」ですが、じつは「Rise Yourself with Safety」という一文を略したものです。「あなた自身の成長を、安心・安全に」という意味で、ユーザーに対しての言葉になります。つまり、私たちは企業のコンプライアンスを含めて、「安心・安全」を重視していますし、何事もユーザーファーストで取り組んでいる。これは今も、そしてこれからも変わりません。その上で、将来どこかのタイミングでフィンテック(ITを利用した金融テクノロジー)の導入を検討する時期が来るだろうと思っています。そうなれば、貸金だ信販だというような限定された枠組みではなく、もっと大きな「コンシューマ向け金融」という枠組みで、新しいビジネスモデルが構築できるのではないか。ぜひ、構築して会社を成長させていきたい、というのが将来の展望です。

 

――なんだか聞いているだけで、わくわくしますね。

馬場 そのために今やるべきことは何だと言われれば、私は「人」だと答えます。仮に様々なことが上手く運んで、この先、時代の中でいろいろなことにチャレンジできるような環境に巡り会えたとしても、それを任せられる人がいなければチャンスは掴めないでしょう。ですから社員のみんなには、いろいろな経験を積んでもらって、ぜひスキルアップして欲しいと思っています。今いる社員のスキルが上がれば、新人が入社してきた時も高い水準で教えられますから。

DSCF0944 トリミング

ライフティの会社入り口では、たっちぃくんが笑顔で迎えてくれる。

DSCF0946 トリミング

社内の自動販売機は、ライフティオリジナルのたっちぃ仕様。

 

――なるほど。馬場社長の熱い想いが伝わってきました! さて、少しプライベートについてもお話をお聞かせください。長く続けている趣味とか、最近とくにハマっていることなどありますか?

馬場 浦和レッズです(笑)。Jリーグの初年度から浦和レッズのファンなんです。私自身、小学校から高校までずっとサッカーをやっていたこともあって、サッカー観戦は好きですね。ただ、生まれも育ちも東京都。浦和とは全然関係ありません(笑)。

 

――なぜ浦和レッズファンに?

馬場 なぜでしょうね? 最初、弱かったからでしょうか。応援しているうちに、熱烈なファンになりました。残念ながらスタジアムにはなかなか足を運べませんが、テレビではよく観戦しています。

 

――好きな選手は?

馬場 阿部勇樹。いぶし銀な選手が好きですね。昔なら井原正巳とか。

 

――確かに渋いですね(笑)。では、最後の質問です。10年後、どんな人間になっていたいですか?

馬場 10年後ねえ(笑)。現在、資金を受けようとすると、企業規模の関係で、どうしても親会社を経由しなければなりません。今後、会社が大きくなっていけば、自分たちで資金を調達しなければならなくなる。そう考えるとIPO(株式公開)もありかなと。もちろん、それがマストというわけではありませんし、別のルートから資金調達できればそれでもいい。いずれにしろ、現状を大きく変えていきたい! 貸金ならアコム、アイフル、プロミスの大手3社。信販ならオリコ、ジャックス、セディナの大手3社。この現状に挑み、10年後にはライフティを、これらに追随できる規模にしたいというのが今の想いです。それからいまは残念なことですが、弊社からも年に何人か離職者が出ます。10年経って、そうした離職者の方々が「あぁ、あの時辞めなければよかった」って、そう思えるような会社にしたいですね。

 

――10年後のライフティに期待しています。本日はどうもありがとうございました。